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バイブコーディングって危険なの?初心者が気をつけること

危険というより「限界がある」が正確です。なぜ途中で行き詰まるのか、「動いているのに壊れている」とはどういう状態なのかを、やさしく説明します。

「バイブコーディングは危険」という記事を見て、不安になった人もいると思います。先に結論を書くと、危険なのは作ることではなく、確認せずに公開することです。何が本当に危なくて、何は心配しなくていいのか。はっきり分けて説明します。

まず結論

結論として、バイブコーディングそのものは危険ではありません。危険なのは「確認せずに公開すること」です。

バイブコーディングとは、AIに日本語で頼み、中身をよく理解しないまま作っていく進め方のことです。詳しくはバイブコーディングって何?で説明しています。

最初の一歩としては、むしろ正しい進め方だと考えています。 理解してから作ろうとすると、多くの人は動くものを見る前にやめてしまうからです。

問題は、この進め方にははっきりした限界地点があることです。そこを知らずに進むと事故が起きます。

なぜ「危険」と言われるのか

数字を見てください。

65%

AIに任せて作られたアプリのうち、調査で弱点が見つかったものの割合です。半数以上には、放置すると危ない重大な問題が含まれていました。

出典:Hostinger(2026年の調査まとめ)

そして、こちらも重要です。

48%

AIが書いたコードを「必ず確認している」開発者の割合です。プロでも半数以上は確認していません。

出典:Keyhole Software(2026年の調査)

問題が起きやすい状況と、確認する目が足りていない状況が、同時に起きています。 これが「危険」と言われる理由です。

「動いているのに壊れている」とは

いちばん理解しておいてほしいのが、この状態です。

普通、何かが壊れていれば気づきます。画面が真っ白になる、エラーが出る、ボタンが反応しない。こういう壊れ方なら、すぐわかります。

でも、いちばん危ない壊れ方は、見た目では何も起きません。

例1:他の人のデータが見えてしまう

部活のシフト管理ツールを作ったとします。自分でログインして使うと、完璧に動きます。

でも、画面のアドレスの末尾の数字を1つ変えるだけで、他の部活のシフトが見えてしまうことがあります。

自分では気づけません。普通に使っている限り、その操作をしないからです。

例2:誰でも管理者になれる

管理者用のボタンを「一般の人には表示しない」ようにした。これで守ったつもりになる、というパターンです。

表示していないだけで、アドレスを直接入力すれば誰でも入れることがあります。

例3:大事な鍵が外から見えている

外部のサービスとつなぐための「鍵」が、ブラウザから見える場所に置かれてしまうことがあります。これを見つけられると、あなたのアカウントを他人に使われます。

この3つに共通するのは、「画面上は完全に正常」という点です。 だから確認しないと、永遠に気づけません。

なぜ途中で行き詰まるのか

危険性とは別に、進め方としての限界もあります。

エラーが直せなくなる

序盤のエラーは、AIに伝えれば直ります。でもコードが大きくなると、直したつもりが別の場所が壊れるという状態に入ります。

AIは渡された範囲でしか判断できないので、全体を把握していないと同じところを行ったり来たりします。 多くの人がここで止まります。

公開の判断ができない

「これで公開していいのか」を判断するには、何が起きうるかを知っている必要があります。理解を飛ばして進めてきた場合、その判断基準そのものを持っていません。

結果として、動くものはできたのに公開できないという状態になります。

初心者が気をつけること

難しいことは要りません。次の3つだけ意識してください。

  1. 1

    インターネットに公開する前に、必ず確認する

    自分のパソコンの中だけで動かしているうちは、気楽に進めて大丈夫です。公開した瞬間から話が変わります。

  2. 2

    アカウントを2つ作って、他人のデータが見えないか試す

    これだけで、最も多い事故を防げます。5分でできます。

  3. 3

    他人の個人情報とお金は、慎重に扱う

    この2つが絡んだら、詳しい人に見てもらってください。

この3つを守るだけで、大きな事故はほぼ防げます。

危ない状態を、自分で見つける方法

「動いているのに壊れている」を見つけるには、自分で試すしかありません。 5分で終わります。

  1. 1

    アカウントを2つ作る

    AさんとBさんを作り、それぞれでデータを1件ずつ登録します。

  2. 2

    URLの番号を書き換える

    Aでログインした状態で、Bのデータの番号にURLを書き換えます。表示されたら危険です。

  3. 3

    ログアウトして管理画面を開く

    管理者用のURLを直接入力します。開けたら権限確認がありません。

  4. 4

    ブラウザの検証画面で鍵を探す

    右クリック→検証を開き、secret や sk_ で検索します。見つかったら、その鍵は無効化して再発行してください。

自分が作ったサービスに対してのみ実施してください。他人のサービスに試すと法律に触れます。

2番目が最も重要です。 これで見つかる問題が、実際にはいちばん多くなります。

そのまま使える、安全にするための指示

問題が見つかったら、次を出してください。

公開する前に、安全面の確認をしてください。
次の項目について、今どうなっているかを説明してから、問題があれば直してください。

1. ログインした人が、他人のデータを見られてしまわないか
   URLの番号を書き換えた場合も含めて確認してください
2. 管理者用の画面に、URLを直接入力すれば誰でも入れてしまわないか
3. 鍵にあたる情報が、ブラウザから見える場所に置かれていないか
4. フォームに想定外の値を送られたとき、サーバー側で止められるか

直す前に、まず現状を教えてください。

さらに、保存側で止める指示も出します。画面で隠すだけでは突破されるためです。

データベース側で、ログインした本人のデータしか読み書きできないように
設定してください。Supabase を使っているなら RLS を有効にしてください。
画面で隠すだけの対応にはしないでください。

毎回これを打つのは大変なので、CLAUDE.md に書いておく方法もあります。詳しくはAI開発で気をつけるセキュリティにまとめました。

全部を理解する必要はない

誤解されやすいのですが、限界を越えるためにプログラミングを習得する必要はありません。

必要なのは、判断に必要な最低限の理解です。具体的には、この3つがわかれば大半の問題は防げます。

  1. データがどこに保存され、誰が読めるのか
  2. ログインした人とそうでない人で、何が変わるのか
  3. 隠すべき情報が、どこに置かれているか

これらは考え方として理解すればよく、自分で書けるようになる必要はありません。

どこから相談すべきか

自分とAIでできることが多い

  • 自分や友達だけで使うツール
  • 学校や会社の中だけで使うツール
  • アイデアを試すための試作品
  • 利用者が少ない小さなサービス

専門家の知識が重要になる

  • 他人の個人情報を預かる
  • お金のやりとりをする
  • 利用者が一気に増えたとき
  • 動かなくなったときの復旧
「作れる」と「公開していい」は別の話です。ここの線引きがわかることが大事です。

左側なら、気軽に作って大丈夫です。右側に入るなら、一度誰かに見てもらってください。

具体的な確認項目はAIでアプリができた!でも、そのまま公開して大丈夫?にまとめました。

よくある質問

Q. じゃあバイブコーディングはやめたほうがいい? A. いいえ。始め方としては正しいと考えています。危ないのは「確認せずに公開すること」であって、作ること自体ではありません。

Q. 自分だけで使うアプリなら大丈夫? A. インターネットに公開しないなら、ほぼ問題ありません。気楽に作ってください。

Q. AIに「安全にして」と頼めば解決しますか? A. ある程度は効きます。ただしAIは自分の書いたものを自分で確認するので、見落としがあります。アカウントを2つ作って自分で試すのが確実です。

Q. どれくらい詳しくなれば安心ですか? A. 上に挙げた3つ(データの保存場所・ログインの有無での違い・鍵の置き場所)がわかれば、初心者としては十分です。

まとめ

  • バイブコーディングそのものは危険ではない。危険なのは確認せずに公開すること
  • いちばん危ない壊れ方は、画面上は正常に見える
  • 調査では65%のアプリに弱点、プロでも48%しか確認していない
  • 守るべきは3つ。公開前に確認 / アカウント2つで試す / 個人情報とお金は慎重に
  • 全部を理解する必要はない。判断に必要な最低限でいい

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